10/1(土) 【福井県・若狭路の旅】後記

UCHさんより福井旅行記が届いております。
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今回、我々は福井県の若狭地方、小浜市を中心としたエリアを巡りました。

京都市内から周山街道を北へと走り、まず立ち寄ったのは、南丹市美山町にある「かやぶきの里・北村」。
ここは、集落全50戸のうち38棟が茅葺き屋根の家屋で、1993年に国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定された、まさに日本の原風景とも言える場所です。

かやぶき交流館という所では、実際に生活していた空間を見学することができました。残念ながら開店前で寄れませんでしたが、カフェスペースも併設されておりました。
もしまた来る機会があれば、昔ながらの畳や家具に囲まれて、縁側から広がる美山の風景を眺めながら、日常を忘れてゆったりとした時間を過ごしてみたいと思いました。

ちなみに、この辺りは京都府内でも屈指の豪雪地帯で、その雪を活かし冬には「雪灯廊」という幻想的なイベントも行っているそうです。

次はいよいよ福井県へと入り、まずは若狭町にある「瓜割の滝」へと向かいました。
普通、滝というと落差があって豪快な感じを想像しますが、この瓜割の滝は湧水が斜面や岩間に沿って流れ落ちており、そんなに迫力はありません。
前日までの雨の影響からか、水量がやや多く、立ち込める水煙に木漏れ日が差し込み、非常に神秘的な光景に出逢えました。

この瓜割の滝の湧水は、全国名水百選にも選ばれ、さらにその中の美味しさ部門で全国2位に選ばれております。
確かに、周辺住民だけでなく京都や滋賀など他府県の人たちも、ひっきりなしに水を汲みにやって来ていました。なんでも、ミネラルが豊富に含まれた湧水の為、水割りや冷奴が一味違うそうです。

続いて我々は小浜市へと向かい、蘇洞門(そとも)めぐり遊覧船に乗船。乗客は我々含め計8名、ほぼ貸切状態でした(笑)
この蘇洞門は、花崗岩が日本海の荒波によって打ち砕かれ、削られてできた奇岩・洞窟・断崖が約6kmも続く一帯のことで、その圧倒的なスケールと自然が造り出した造形美に、我々はつい見とれてしまうのでありました。


蘇洞門のハイライト、大門・小門は波によって岩の中が打ち落とされ、周囲が柱状に残ったため、小さな船も通れるくらいの洞門となっています。本来ならば裏側からも見られるのですが、この日はうねりがあったので接岸できないとのこと… 残念無念。

ちなみに、昨年3月にアメリカCNNのウェブ特集で「日本の最も美しい場所31選」に、数々の世界遺産や有名観光地と並んで、この蘇洞門も選ばれております。

最後に三方五湖へと我々は向かいました。
三方五湖とは、福井県の美浜町と若狭町にまたがって位置する5つの湖の総称で、淡水の三方湖、海水と淡水が混ざる汽水の水月湖・菅湖・久々子湖、海水の日向湖で構成され、それぞれの湖は全て繋がっています。
我々は梅丈岳という山にある展望台から景色を眺めました。それぞれの湖の塩分濃度が異なる為、天気が良ければ各湖の色が違って見えるそうですが、訪れた当時は写真の通り生憎の曇り空で、ほとんど色の違いは分かりませんでした…(^_^;)

今回、我々は様々な絶景スポットを巡りましたが、また天気の良い日や違う時期に再訪しようと心に誓い、帰途につくのでありました。

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