後記 : 1/15(日) 【奈良・飛鳥で古代ロマンに触れる旅】

UCHさんより奈良飛鳥旅行の後記が届いております:

この冬屈指の寒波が日本列島に襲来する中、我々は奈良県は橿原・飛鳥エリアへと旅に出ました。

まず我々は、日本建国の始祖・神武天皇を祀る、橿原神宮へお参りに行きました。
お正月には毎年約100万人もの初詣客で賑わうようですが、この日は参拝客もまばらでゆったりとお参りすることができました。

電車で飛鳥駅へ移動し、そこからどう巡ろうか少し悩みましたが、飛鳥エリアに点在する古墳・史跡を効率的に回るために、この寒さの中を無謀にも(笑)レンタサイクルで巡ることにしました。

・キトラ古墳
7世紀末~8世紀初頭に築造された小円墳で、被葬者は当時の皇族や貴族など身分の高い方だと推測されています。
特に有名なのがその石室内部の壁画で、方角を司る四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)、獣頭人身の十二支、本格的な天文図などが描かれています。
なお現在は隣接する「四神の館」という建物に壁画が保存・管理されており、普段は壁画保護のため実物を見られませんが、年に数回特別に壁画を公開(予約制)しているそうです。
(参考:http://www.kitora-kofun.com/index.html )
ちょうど我々が訪れた1週間後から「玄武」の公開が始まりました。なんとタイミングの悪い…(^_^;)

・石舞台古墳
7世紀初頭に築造された方形墳で、被葬者は6世紀後半にこの一帯で政権を握っていた蘇我馬子という説が有力視されています。
この古墳には大小30数個、総重量約2300tもの花崗岩が使用されており、約3km離れた山で切り出され運ばれてきたそうで、そのスケールの大きさと古人の英知にただただ驚かされるばかりでした。

・岡寺
西国三十三所の第7番札所で、日本最初の厄除け霊場でもある岡寺は、シャクナゲの花の名所で、4~5月にかけて約3000株もの花が咲き誇って美しいそうです。

・酒船石
小高い丘の竹林の中に突如現れる謎の石。長さ5m、幅2.3m、厚さ1mの花崗岩で出来たこの石には、何かを意図して掘られたであろう円形のくぼみや直線的な溝があるのが最大の特徴です。
この石の用途について、酒を絞る用具、油を作る用具、薬を作る用具など…様々な説が挙げられていますが、どの説も確証は無く、その正体は未だに謎のままだそうです。

・亀石
もう1つ、飛鳥で有名な石と言えば「亀石」です。
見た目は非常にユーモラスですが、いつ頃、誰によって何のために作られたのか一切不明で、様々な説は挙がっているものの、未だに謎に包まれたままです。
この亀石に関していつの頃からか、
『その昔、大和盆地に大きな湖があった頃、湖をめぐる蛇とナマズの争いの果てに湖が干上がって、住んでいた多くの亀が犠牲となり、その亀たちを供養するために作られたのが亀石である』という伝説が語られるようになりました。
またそれとは別に、『亀石はもともと東を向いていたが、世の乱れと共に次第に動いて、現在は南西を向いている。もしこの亀石が西を向いたとき、大和盆地は泥の海と化す』という、ちょっと恐ろしい言い伝えもあるそうです。

・高松塚古墳
藤原京期(694~710年)の築造とされる小円墳で、こちらも被葬者は特定されておりません。
石室の壁画が有名で、特に色彩鮮やかな西壁の女子群像は、歴史の教科書などでおなじみかと思います。
ただし、壁画の実物は劣化やカビが激しく、現在は修復中で公開されていません。
(※古墳そばの高松塚壁画館では、壁画の模写が公開されています)

現在でも未解明の様々なミステリーに触れた今回の旅、古代に思いを馳せる楽しさを沢山味わうことができました。

未入会の方は入会フォームまで!

コメント

人気の投稿